つぶてソングの集い in 杉並 音楽の架け橋 〜杉並&南相馬〜 レポート


オープニング演奏「あなたはどこに」 (撮影:K.Miura)

震災の年2011年にスタートした「つぶてソングの集い」は8回目を迎えました。
歌は心のこもった歌声とともに、深く意味あるものへと育てられ、人々の心に刻まれていくことを学びました。

新実徳英先生のご挨拶 (撮影:K.Miura)
杉並学院・菊華女声合唱団 (撮影:K.Miura)

一方で時の流れは「風化」を余儀ないものに導き、今こそ「震災を忘れてはいけない」ということに、私たち一人ひとりがそのことを考えていかなくてはいけないと思います。 そのような思いから、2017年と2018年は被災地ではなく「つぶてソングの集い」の原点でもある東京・杉並公会堂で開催しました。

いらか会合唱団+有志 (撮影:K.Miura)
松原混声合唱団 (撮影:K.Miura)

プログラムのメインとなる各々の合唱団(杉並区立桃井第四小学校合唱団、杉並学院・菊華女声合唱団、松原混声合唱団、いらか会合唱団、そして南相馬から「そうま地方合唱を楽しむ会」所属有志合唱団)による「つぶてソング」他の合唱は、個性を生かしたレベルの高い演奏で、会場は感動に包まれました。 また昨年に続き、様々なアマチュア合唱団や学生、合唱を愛する人たちによる143名の有志合同合唱団が結成され、当日の午前中に初顔合わせ、作曲家・新実徳英氏のリハーサルレッスンが行われました。 本番は心を一つに、とても力強い大合唱が披露されました。

小林美恵(Vn)、大須賀恵里(Pf) (撮影:K.Miura)

この集いを、プロの演奏家が支えて下さいました。 小林美恵さん(ヴァイオリン)、菊池かなえさん(フルート)、西尾郁子さん(クラリネット)、中村孝史さん(トランペット)、村田厚生さん(トロンボーン)、大須賀恵理さん(ピアノ)、鷹羽弘晃さん(ピアノ)、私(浜中)もピアノを弾きながら音楽の力を実感しました。 また、つぶてソングの誕生の経緯や、作品に込められた思いなどが詩人・和合亮一氏と新実氏から語られ、来場者の「つぶてソング」への理解を深める機会になったことと思います。 フィナーレの会場全体での800人以上の大合唱は圧巻でした。

杉並区立桃井第四小学校合唱団 (撮影:K.Miura)
有志合同合唱団 (撮影:K.Miura)

参加者は年代層も広く、小学生からシニアまで、またアマチュアからプロまでが一つになり、この集いの意義を共有し合う時間になりました。この集いの裏方として、20人以上のボランティアスタッフが支えて下さいました。皆さんに、心から感謝です。


「そうま地方 合唱を楽しむ会」所属 有志合同合唱団 (撮影:K.Miura)

南相馬 ゆめはっと合唱団団長、西山典友さんのお話 (撮影:K.Miura)

フィナーレ「あなたはどこに」 (撮影:K.Miura)

(浜中康子 記)